CHARACTER
確かなものは 繋いだ手のほかにないふたり
のりと
少年の体は亡霊の干渉を受ける。なくしたものは思い出せないが、持たざるのではなく奪われたことは忘れないでいる。しぇおのいぬみみをかじるのが趣味。かじられ待ち。しぇおの毛を撫でるのも趣味。撫でられ待ち。ほっぺがもちもち。
しぇお
青年の精神は見えざる首輪に繋がれる。犬のような耳、それから尻尾。自分と同じ特徴を持つ者を探している。自分より小さくかよわいものが好き。のりとから戯れに組み敷かれるのが好き。局所的に毛深い。にゃーと鳴く。おなかの音がでかい。